カテゴリー別アーカイブ: 日南町議会

議会報告と意見交換会、その3

昨夜の議会報告と住民との意見交換会は大宮の地域振興センターで開かれた。
5年前に町内の小学校が統合して日南小学校1校になったため、旧大宮小学校は「地域振興センター」としてまちづくり協議会の事務所になっているのだが、2階は「たたらの楽校」にもなっている。

展示コーナーがとてもいいので写真に収めた。

かつて日南町はどこでも、米と牛と炭焼きで生計を立てていた。
米一俵60キロの価格の変遷が掲示してあったのでこれも収める。

さて、議会報告会での住民のみなさんからの質問や意見は、こんな感じでした。

1.田んぼを担い手の人に作ってもらっているが、圃場整備をしていなくて効率悪いので整備したいのだがいい制度はないのだろうか?

2.年をとってコメ作りができない人が増えたけれど受け手がいなくて困っている。

3.空き家に都会から移住して住んでもらえば人口も増える。しかし、空き家は改修に多額のお金がかかるので町に助成してほしい。

わたしは、空き家だけでなく住宅政策は定住のための大事な政策のひとつであるので、町営住宅の需要実態や現在の民間の賃貸住宅など総合的に検討する必要があるのでは、と答えました。
また、日南町は議員発議で「住宅改修助成条例」をつくり、改修費の20%、30万円まで助成しているので大いに活用してほしい、とも。

ところで、ある人が「ここにおられる6人の議員さんの任期も残りわずかになりましたが、選挙の時に約束された公約はどうなっているか、それぞれ答えてください」と、2011年4月の選挙の際に日南町選挙管理委員会が発行した「選挙公報」を示しながら問われた。

わたしは、前回の選挙の時の公約を思い起こしながら次のように答えた。

1.2011年3月11日に東日本大震災が発生したすぐ後の選挙でしたので、まずは防災、とりわけ原発の問題を取り上げた。再生可能エネルギーについても日南町は一定の前進があったと考えている。

2.国民健康保険、介護保険などの負担軽減については議会でいつも取り上げているが、来年度からの改定もあるので引き続き頑張りたい。

3.出前議会ということについても、こうして「議会報告会」が全町でできるようになり議会改革の成果だと。

4.住宅リフォーム助成条例は、時限立法ではあるが実現できた。

その場では話さなかったけれど、議員として当然のことではあるが、毎定例議会で「一般質問」を欠かしたことはなく、そのときどきの問題を取り上げ、提言もしてきました。ひきつづき頑張ります。

議会報告と意見交換会、2日目ノート

議会報告と意見交換会2日目は、山上に出かけた。
毎年山上ではたくさんの方が集まり熱気に満ちている。

冒頭、「『地方創生』で、石破さんが担当大臣になったけれど、どうも今の政治は、この地域の実態は逆さまなような気がする」という声から始まったのが印象的で、地域の厳しい現実を目の当たりにしました。

住民のみなさんから出された質問や意見のおもなものをまとめると、
青い部分は、私が述べた意見、あるいは考え方です。

1.子どもが減って保育所が閉園になるのではないかと心配している。
たとえ少人数であっても、近くの保育所での希望がある限りつづけるべきだ。
いちど閉園するとなかなか元に戻らないので、今の保護者だけではなく、地域全体でよく話し合いをして、存続するようにすべき。

2.「中心地構想」で、生山・霞周辺ばかりにホームセンター、コンビニ、高齢者住宅などが計画されているが、ますます周辺部がさびれるのでは。
「コンパクトビレッジ」は過疎地の方策の一つではあるが、日南町における経済的基盤(農業・林業)をしっかり支えないと、町全体の活力が失われる。

3.町有林の活用はうまくできているか。
現在の町有林の実態について概略を説明し、「日南町林業のモデルとなるように議会としても積極的に提言していきたい」と述べました。

4.議会全体の活動は活発にやられているが、個々の議員活動がいまひとつ見えない。
議員活動に際限はないのですが、住民のみなさんからこうした意見が出ることを真剣に受けためなければなりません。

5.セントラルファーム(養豚団地)の排水問題を早く解決するよう、議会の取り組みを強化してほしい。
下の写真は、今年9月7日セントラルファームからの排水により発生した白濁水の状況です。
日南町、鳥取県が、行政処分もふくめて毅然とした対応が必要です。

議会報告会と意見交換会

昨夜から日南町議会の「議会報告会と住民との意見交換会」が始まった。
町内7会場で12人の議員が2班に分かれて行う。

昨日は、日南町総合文化センターの多目的ホールで開催した。
住民の参加者は5人と少なかったが、約2時間じっくり意見交換をすることができた。

議会からの報告内容は、こちら⇒議会報告会資料(PDF)

昨夜の住民からの意見で特に注意深く聞いたのは、
社会福祉法人日南福祉会の若い職員さんのお話だった。
「職員が中途退職して定着しない」「財政的にたいへんなのか、職員のしごとに余裕がない」「施設の整備もきめ細かくやってほしい」などという声。いいにくいことを素直に話された。

日南福祉会は、日南町の介護保険制度のサービスのほとんどをやっているところであるが、わたしが議会で取り上げてきたことが現実なのである。

さっそく、常任委員会などで調査しなければならない。

今夜から2班に分かれての報告と意見交換会。
先ずは、町民の声を訊くところから始めなければならない。

議員報酬についての意見交換会

ゆうべは、日南町議会が主催して、「議員報酬についての意見交換会」が開かれた。
住民には、いろんな方法で広報したが、参加者は4名で少なかった。

ただし、今回の引き上げ提案についてさまざまな貴重な意見が出された。
おもな質問や意見は、
1.ある程度の引き上げは理解できるが、鳥取県内で一番高い智頭町と同額にしたのはなぜか?
2.町民の暮らしが大変なのに(年金引き下げや負担増など)、住民の理解が得られるだろうか。
3.過去に引き下げたことと今回引き上げることの説明がつくのか。
4.議員報酬が上がれば、行政関係の手当(自治会長など)にも影響があるのでは。 

下の表のように、日南町の議員報酬は月額212,000円で低いほうである。

確かに、「非常勤特別職」である議員報酬はどうあるべきか、難しい判断ではあるが、
現時点で年間報酬3,282千円が低すぎるとは思わない。

「桃太郎」は、日南町特産のトマト

今日は午前、日南町特産のトマトの出荷式が選果場であり日南町議会を代表してあいさつをしました。

日南町で販売用のトマト栽培が始まって42年になる。
次の資料のように、かつては2億円近い売り上げがあったが、
現在では1億円余りに減少している。

いい土、いい水、いい空気のもとで栽培される日南トマトは、どこの市場でも高い人気になっているのだが、その需要に生産が追いついていないのが現実。
ここ数年、日南町が始めた農業研修制度で新規にトマトを生産する青年が増えてきてはいるが、高齢によりリタイヤされる農家もある。

わたしは、「生産者のすそ野が広がるような、いま栽培していられるみなさんが増反できるような支援制度を充実する必要がある」というような趣旨であいさつした。

4月からの消費税増税、燃料など生産資材の高騰がつづくなかで、販売金額が伸びなければトマト農家は経営が苦しくなるばかりである。もちろんトマトだけでない。白ネギやピーマン、ホウレンソウ、ブロッコリーなどの野菜や、コメもだ。

安倍政権の数ある暴走のひとつにTPPがある。きょうは、このことについて話さなかったけれど、あの「骨太」とかいう経済対策を読めば、交渉の着地点がどこになるのか一目瞭然である。

最後に、「出荷式」をにぎやかにしたいと、次のような歌を即興アカペラで歌いました。

トマトはトマト

上から読んでも下から読んでも
トマトはトマト
上から下までみんな完熟トマトマト
桃じゃないのに桃太郎
日南トマトで鬼退治
日南トマトで大儲け

日南町議会は、憲法解釈変更を許さない

安倍内閣は、あす7月1日にも憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使をする、閣議決定をしようとしている。

日南町議会は、6月定例会最終日の6月27日、鳥取県憲法会議と九条の会・にちなんの二つの団体から提出されていた「集団的自衛権の行使容認に反対する請願書」を、三上惇二議員1名の反対がありましたが、賛成多数で採択。鳥取県内では、湯梨浜町、伯耆町、境港市につづいて4議会目となる。

意見書の発議では、反対討論もなく全員一致で議決しました。

その全文は、次のようになっています。

安倍内閣が憲法破壊の暴挙に出ても、法改正などたたかいはこれからもつづくが、これほど国民をないがしろにした内閣は私の記憶にない。

歴史を逆流しようとする政府、自民公明に未来はない。

2泊3日の沖縄ノート

去る6月2日から4日まで、日南町議会は全議員で沖縄県に行政調査に出かけた。

私も行政調査特別委員会の副委員長として、「是非とも沖縄に」と提案した。

それは、来年戦後70年の節目であるし渦中の「集団的自衛権」なる憲法解釈の変更問題や、在日米軍とその周辺で暮らす人たちの実態を知るのには、沖縄がいちばんいいと考えたからである。

米子からスカイマークの那覇直行便ができたので、午前中には沖縄に着くという便利さもある。

宜野湾市の普天間基地にはオスプレイが配備されている。

ちょうど昼食の時間帯だったので離着陸するところは見なかったが、5月23日には在日米軍岩国基地にも3機飛来している。

その岩国基地は、低空飛行訓練が常態化し、爆音被害を続けており、低空飛行「ブラウン・エリア567」監視隊では監視活動を行っている。

宜野湾市の市役所には、「反核・軍縮平和宣言都市」の看板が。
そういえば、4年前の沖縄知事選の出馬された伊波洋一さんもかつて市長だったのだが、今は佐喜眞市長に変わっている。

そもそも沖縄の米軍基地は、戦時下での私有財産没収を禁じた国際条約「ハーグ陸戦法規」に違反して強奪接収されたものである。

沖縄に駐留する海兵隊はアフガン、イラクへの侵略戦争に参加した殴り込み部隊であり「抑止力にならないことは沖縄の人たちは分かっている。

国土の0・6%しかない沖縄に国内の米軍専用基地の74%が集中し、墜落事故や騒音、米兵犯罪などが県民を苦しめている沖縄にとって、「世界一危険」な普天間基地を辺野古など県内に移設しても、県民の安全は守られず、普天間基地に本格的に配備されたオスプレイが、県民をさらに苦しめるのは明白だ。

埋め立てや基地建設が海洋を破壊し、希少なジュゴンやウミガメなどの生育環境を脅かすことも重大です。県民を苦しめ、自然を破壊する新基地建設の企ては絶対に許されない。

6月3日、名護市役所を訪問する前に辺野古にある米軍基地キャンプシュワブと、あらたな基地を作ろうとしている辺野古の海を視察した。

初めて訪れた名護市役所は、若い職員さんも多く基地問題とは裏腹に不思議な明るさを感じた。

名護市では、おもに平和学習について聞き取りを行う。

稲嶺市長は、今回の行政調査に同行された増原日南町長や村上議長の表敬訪問を市長室で受けられ、先に訪米して基地問題を訴えられたことについて話された。

沖縄の地上戦についてしっかり刻まれた沖縄県平和祈念資料館と平和の礎を視察。
もうすぐ6月23日の「慰霊の日」がやってくる。

実は、終戦の年のこの日に神戸市の御影第一第二の国民学校の子供たちが空襲から逃れるために学童集団疎開で日南町の上石見駅に降り立っているのだから、なんともやるせない。

ガジュマルの木を見ると、井上ひさしの遺作「木の上の軍隊」につながる。

沖縄を知るには2泊3日はあまりにも短すぎたが、あらためて基地がなくなればどれだけ平和で豊かなくらしが広がるだろうかと青い海と空を見ながら痛感した。

日南町議会は、「特定秘密保護に関する法律」の廃止を求める意見書を議決しました

今日の議会最終日、「特定秘密保護に関する法律」の廃止を求める陳情と請願について、日南町議会の常任委員会では「不採択」として報告されましたが、本会議では「採択すべし」の議員が過半数の6人で議決され、追加議案として賛成者6人の発議により意見書を提出し可決しました。
提出賛同議員は、古都久志、坪倉勝幸、久代安敏、惠比奈礼子、古都勝人、藤原泰則議員。意見書全文は次の通りです。

「特定秘密の保護に関する法律」の廃止を求める意見書

2013年12月6日、臨時国会で「特定秘密の保護に関する法律」(特定秘密保護法)が成立しました。国民の8割が廃案や慎重審議を求める中での強行採決による成立でした。同法成立後も、国民の怒りと不安は広がり続けています。
同法は、「防衛」「外交」「特定有害活動の防止」「テロ活動の防止」に関する情報のうち、その漏洩が我が国の安全保障に著しい支障を与えるおそれがあるものについて、行政機関の長が「特定秘密」として指定するとしています。特定秘密事項の妥当性や秘密指定の期間の判断は行政機関の長が行い、そのチェック機関は内閣の中にあり、政令によって運用されます。
このことは、時の政権にとって不都合な真実が安易に特定秘密に指定されかねず、秘密事項の拡大や秘密指定期間の長期化に対する大きな危惧があります。
また、国会への情報提供の条件も政令や行政機関の長の裁量によることとされ、国権の最高機関である国会の国政調査権を制限し、国会の監視機能はきわめて限定されます。
さらに、特定秘密を扱う者についての「適正評価制度」は、プライバシー侵害や調査結果によっては対象者の不利益に繋がるおそれがあるほか、罰則規定についても「国民の知る権利の保障」や「著しく不当な方法」の範囲は取り締まり当局の裁量にゆだねられており、処罰範囲が不明確であります。
このように同法は、憲法の基本原理(国民主権や基本的人権)を侵害し、権力者が支配する弾圧法に他なりません。開かれた情報や議論のうえに成り立つ民主国家形成のため、同法を廃止すべきであります。

以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。

平成26年3月25日

鳥取県日野郡日南町議会

(提出先)
内閣総理大臣 安倍晋三 様
衆議院議長  伊吹文明 様
参議院議長  山崎正昭 様

日南町も保育料の負担軽減が拡充されますよ~

日南町議会は、25日が最終日で2014年度の一般会計などの予算関連議案が採決されることになっているが、とりあえずの報告として、保育料軽減策のことを載せる。

これは、今日の「しんぶん赤旗」日刊紙の一面記事。
鳥取県内自治体の保育料無償化への取り組みが紹介されている。

ブログに細かくアップしていなかったが、日南町でも新年度から大幅に負担軽減されますよ。

たとえば第1子は、2分の1
第2子は3分の1に。
第3子は、無料となります。

第1子や第2子が同時入所していようがいまいが関係なく適用されることになっているからすっきりしている。

ということで、これまで所得段階で最高額だった3歳未満児月額59,000円の保育料が24,500になる。
たとえばこの子が第2子なら3/59,000円、第3子なら無償ということ。

ちなみに、この減免による日南町内の保護者の負担軽減額は、年間9,145千円である。
日南町も少子化がすすんではいるが、子育て支援策の大きな力になることは間違いない。