毎年のことではあるけれど…やっと仕上げた年賀状

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」(おくのほそ道)で新春を迎え、「冬はつとめて雪の降りたるはいふべきにもあらず」(枕草子)で炬燵にはまり、「老いて智の若き時にまされる事、若くして貌の老いたるにまされるが如し」(徒然草)で生きたいものだと年賀状を認めながら、「いとやむごとなき際にはあらぬ」(源氏物語)地方人には、「沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす、おごれる人も久しからず」(平家物語)とか、「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」(方丈記)とかの古典が、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」(憲法前文)と同じように新しい輝きを放ち、全然古くないのであります。

ということを新年のご挨拶にした。