日南町美術館の新年度予算のなかに、「戦争の記憶」展の企画があり、学芸員さんにたずねたら、長野県上田市にある「無言館」の所蔵作品の展示が予定されているとのこと。
わたしは、まだその「無言館」には行ったことがなくて、是非今年こそと計画していたので、とても楽しみにしている。
日南町美術館でのこの企画展の会期中には、「無言館」館主で作家の窪島誠一郎さんの講演会も予定されているらしい。
窪島さんの「無言館」関係の本は、たいてい読んではいるのだが、あらためて読み直してみた。
「無言館」は、戦没画学生の絵画作品や遺品などが展示されているのだが、こころざし半ばで夭折した学生のことを思うにつけ、胸がいたむ。
そういえば、日南町にある「フッペルピアノ」も戦争の悲劇を過ごしてきた。
日本全国の音楽学校の学生もまた、学徒出陣で消えて行った。
表現する人たちの声が、どんなふうに聞こえてくるのか、
8月10日から10月6日まで開催の「戦争の記憶」展に期待が深まる。
無言館の展示が開かれる由、とてもうれしいです。
数年前の暑い夏の日、田園風景の中を駅から無言館まで歩き、少々きつい坂道を登ったこと、そして作品の持つ存在感に圧倒されたことが思い出されます。
フッペルとのコラボが出来たら素敵だと思います。