署名をニューヨークへ

 今年5月にニューヨークの国連本部で開かれる2010年核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて署名活動を行っている。

 今回の国連要請団には、原水爆禁止日本協議会(原水協)から1,000人以上の代表団を送ることになっている。

 鳥取県からは3名で鳥取県西部地区からは、元南部町議会議員の真壁容子さんが参加することになっている。

 わたしも5年前に参加したので、会議の成果を期待するとともに、一日も早い核廃絶をと訴えを寄せた。

           2010年NPT再検討会議への運動  

                                 久代安敏(日南町議会議員)

 鳥取県西部地域の多くのみなさんから寄せられた「核兵器廃絶」の願いを背に、2005年NPT再検討会議・国連要請団の一人としてニューヨークに行ってからもう5年になろうとしているが、その会議は「具体的な成果も進展も得られず、2000年より後退」と世界に報道された。

 その時は、現実政治と草の根の運動との落差を感じ、少しだけ空疎な気分だった。あれから5年、アメリカのオバマ大統領のプラハ発言にみられるように「核兵器廃絶」に向けて世界は大きく変化しつつある。しかしその一方で危険な核開発もまたすすめられている。

 この矛盾を解くカギは、核兵器廃絶のための目標と期限を定めた国際交渉を始める以外にないと思う。あらゆる科学技術の進歩の度に「平和利用」か「軍事利用」かの論争そのものが人類にとって何の意味も持たないという時代を一日も早く実現しなければならない。核抑止論を破棄する勇気を世界の指導者が共有する時、世界史は新たなページを開くことになる。

 日本国憲法第9条が、ただの理想や夢ではなく日本の政治と世界を動かしているように、国連は、「核も戦争もない世界」の実現に真正面から取り組まなければならない。

 憲法記念日(5月3日)を前後して開かれる、2010年NPT再検討会議を成功させるためにも国連要請団として参加される真壁容子さんのはたらきをみんなで支援し、運動を広めたいものだ。

                                         2010年1月6日

               アピール核兵器のない世界を

        2010年核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて

 21世紀のいまも、2万6千発の核兵器が世界の平和と安全を脅かしています。

 ヒロシマ・ナガサキの悲劇が示すように、核兵器の使用は一瞬にして無数の命を奪い、世代を超えて人びとを苦しめ、文明を破壊します。

 被爆者は「人類と核兵器は共存できない」と警告し続けています。核兵器による新たな犠牲をつくりだしてはなりません。

 人類の生存と子どもたちの未来のために、人びとの連帯した行動によって、核兵器のない世界を実現しましょう。

 2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて、核保有国には2000年5月の核兵器廃絶の「明確な約束」を実行することが求められています。

 私たちは、核保有国をけじめすべての国の政府がすみやかに核兵器禁止・廃絶条約の交渉を開始し、締結することに合意するようよびかけます。