日南町には、二つの水力発電所があり、議会の経済福祉常任委員会で現地調査を行った。日野川の上流に建設されたこの発電所は、最大発電力が660kW/h。
この日は、台風15号の影響で雨降りとなり、水量は豊富であった。この取水口から導水管で落差を確保し発電する。
この日は、580kW/hを発電していた。
発電した電気は、中国電力に売電しているのだが、その単価は1kW/hが12.89円であり、1年間の売電金額は、二つの発電所で約4千170万円。
こちらも日野川の支流から取水している小水力発電所。
昭和28年の水車は、今も健在で働いている。
落差10mで、50kW/h-60kW/hの発電。
二つの発電所は、日南町・鳥取西部農協・日南町森林組合が出資する(株)小水力発電公社が経営しているが、その収支は稼動後25年近くなるがとても厳しいのが現実だ。
平成22年度決算では、760万円の剰余金がでたが、累積では赤字であるし、借入金残高は4億3千万円ある。
原因は、明瞭だ。まず発電量に見合う設備投資でなかったことと、売電単価が安すぎるということ。
新しく法制化された再生可能エネルギー買い取り法が、どのように具体化されるかにかかっている。