フォーラムとフォーラムのはざ間で

きのうは、「日南町環境フォーラム」に参加。

北栄町からは、風力発電の取り組みを。

長野県飯田市からは、太陽光発電の取り組みを。

予定には無かったのだが、中国電力からの出席もあり、「再生エネルギーは、不安定だから原発は必要です」とアピールしにこられたみたいで、ちょっと違和感はあった。

日南町長は、再生可能エネルギーを日南町の「再生」につなげたいと、水、太陽光、バイオマスなどの活用を積極的にすすめる、と話される。

国もやっと3月1日の国会で「再生可能エネルギーの調達価格等算定委員会」の委員を議決したところ。発電費をまるごと電気料金に上乗せすることなど問題が多い法律ではあるが、今年7月から施行されるのだから、国民の関心は高い。

まずは、福島原発事故から学んだことを、できることから実践することだ。

日南町も今年は、再生可能エネルギーをどう利用促進していくのか、大きな一歩の年になることはまちがいない。

つづいてきょうは、「たたらフォーラム」。会場は、となり町の日野町。

たたらの本家といえば、意の一番に根雨の近藤家が挙がる。

『地団駄は島根で踏め』という著作があるほど、「たたら」は出雲地方の代名詞になっているが、伯耆も「たたら」の本家である。

「かつて、奥日野は日本屈指のたたら製鉄の地だった!」というのがメインテーマで、たたたらをまるごと理解するいい企画だった。

どこかでお見かけしたことがあるなぁと思ったら、皆生温泉「松月」の若女将の福元さんが、司会進行を務められていた。「松月」の流儀が、そのまま感じられるいい進行でした。

たたらと来れば、ヤマタノオロチ。

日南町の神楽で、スサノウの「獲ったり」がとりとなり、歴史にふれる午後のひと時であった。

2012-712=1300で、今年は古事記が編まれて1300年。

たたらも神様も多忙な年になることは、間違いない。

石見だろうが出雲だろうが伯耆だろうが因幡だろうが「神話」「民話」「伝説」「昔話」は、楽しいのだが、原発の「安全神話」だけは、出雲から消さなければならないと思う。