8月6日に寄せて

ことしの8月6日、8時15分は、家で黙祷した。1分間で脳裏をよぎったことは、久間前防衛相の「しょうがない」発言のことだった。

戦後62年。日本政府がどこへ向かおうとしているのかを象徴するかのような発言に多くの国民はノーを突きつけたことは、参院選の結果にもあらわれた。

「ヒロシマ宣言」で、被爆国の責任、平和憲法の遵守、米国の時代遅れで誤った政策にノーをと日本国政府に迫った秋葉広島市長の言葉は、わたしの胸にスッと届いたが、安倍首相の言葉は、どこか空疎で伝わらなかった。