もう師走だから各駅停車のガタゴトミニライブ

日南町美術館では、11月8日から「伯備線生山駅90年の軌跡展」というのをやっている。

そこで、今日ミニライブコンサートをやることになっている。

その昔1981年に書いたオリジナル「伯備線」を歌うのだ。
私は神戸市での少しばかりのアルバイト期間の他に家を離れて暮らしたことはないけれど、「一度は、ふるさとを離れて都会で暮らしていたけれど、田舎に帰ってがんばろうかなぁ」という想像で書いた記憶がよみがえる。詩だけを載せてみる。

「食のバザール」もあるし、暇な方も忙しい方もこぞってお出かけください。

伯 備 線     

各駅停車の伯備線
トンネル抜けて いくつも抜けて
中国山地のふところに
今も変わらぬ駅がある

お客様に、ご案内申しあげます。次は、生山、生山でこざいます。お降りの際には、お忘れ物のないよう御注意下さい。次は、生山、生山でこざいます。

誰が名付けた生山と
山に生まれて 生きるのに
そこがおいらの降り立つ駅よ
そこがおいらを迎える駅よ

ふるさと帰りの伯備線
シグナル青く 汽笛も冴えて
山陰地方のてんこつに
今も変わらぬ駅がある

生山、生山でこざいます。お降りの際には、お忘れ物のないよう御注意下さい。なお、反対列車待ち合わせのため、当駅で約7分間停車致します。生山、生山でこざいます。

プラットホームに降り立つと
土の香りが芳ばしい
そこがおいらの生まれた町よ
そこがおいらを育てた町よ

残雪のぞくよ伯備線
デゴイチ消えて 煙りも消えて
『伯耆おろし』の吹き溜まり
今も変わらぬ駅がある

あぁちょっとちょっとお客さん、忘れ物ですよ忘れ物。里の披女のお土産じゃないですか? いいですよね、若いってことは…。わしらの若い頃には、そげないい土産物を買って帰ってやるやぁな時代じゃなかった…。

待合室に出迎える
顔の隙間に顔がある
それがおいらと生きてく顔よ
それがおいらの愛する顔よ

伯備線名物の、残雪チョコレートに椎たけ茶、香たけ弁当はいかがですか?いかがですかおじさん?
1981年作